今回は、2017年の菊花賞馬である”キセキ”くんについてご紹介します!
2021年の有馬記念がラストランとなるキセキくん。
キセキくんの血統や名前の意味・由来などの基本情報から、気性・性格についてまとめていきます。
また、最後の方ではこれまでのレース結果に加えて、脚質・距離適性についても調査しお伝えできればと思います。
キセキの基本プロフィール
キセキ
— seven (@sept_feuille) November 29, 2021
歳を重ねてもやっぱりイケメン(*^^*)
(2021.11.28東京12Rジャパンカップ) pic.twitter.com/PUj9YAH46g
名前 | キセキ |
性別 | 牡馬 |
生年月日 | 2014年5月13日 |
年齢 | 7歳 |
毛色 | 黒鹿毛 |
調教師 | 辻野泰之 (栗東) |
馬主 | 石川達絵 |
生産者 | 下河辺牧場 |
キセキ名前の意味・由来
キセキくんの馬名の意味は、ずばりその名の通り「奇跡」です!
また、香港での漢字馬名では「神業」と記されます!
(香港ですでに”奇跡”というお馬さんがいたため、重複を避けるために”神業”と記すことにしたそうです)
とってもカッコいいですよね♪
馬主は、東京都品川区に本社を構える「株式会社デジマース」代表取締役社長の石川達絵(いしかわ・たつえ)さんです。
キセキの血統
父:ルーラーシップ | 父:キングカメハメハ | 父:Kingmambo |
母:マンファス | ||
母:エアグルーヴ | 父:トニービン | |
母:ダイナカール | ||
母:ブリッツフィナーレ | 父:ディープインパクト | 父:サンデーサイレンス |
母:ウインドインハーヘア | ||
母:ロンドンブリッジ | 父:ドクターデヴィアス | |
母:オールフォーロンドン |
父:ルーラーシップ×母:ブリッツフィナーレ
メイクデビュー列伝。
— Umabi (@Umabi_Official) December 23, 2018
2009年12月第四週には、香港のクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1)を制した #ルーラーシップ がデビュー(1着)。今日の #有馬記念(GI)に出走する菊花賞(GI)馬 #キセキ のお父さんだよ。#うまび pic.twitter.com/zwtrczd1wx
キセキくんの父は、2012年に香港で行われた「クイーンエリザベスC(GⅠ)」を制覇した”ルーラーシップ”さんです。
日本のGⅠレースでは勝ち馬となることが出来ませんでしたが、2009年~2012年まで多くの重賞レースで活躍しました。
また”出遅れ癖”があったことでも有名で、この癖さえなければ多くのGⅠレースで勝利を挙げていたであろうとも言われています。
特に、2012年の有馬記念では2番人気に支持されていたものの、スタートで立ち上がってしまい前の馬よりも10馬身近く離されるという大きな出遅れ。
しかしながら、驚異の追い上げを見せて3着という結果を残しました。
本当に色んな意味で名馬です!
そして母は、ディープインパクトさんを父に持つ”ブリッツフィナーレ”さんです!
体質が弱く競走馬としてのデビューは叶いませんでしたが、現在もお母さんとして頑張っています!
キセキくんはブリッツフィナーレさんの3番仔にあたり、産駒として初めてのG1制覇を母に捧げることができました!
キセキの気性・性格は?
長きに渡り前線で活躍してきたキセキくんは、どういった気性・性格の男の子なのでしょうか?
菊花賞のパドックでずぶ濡れのキセキ
— Sleep (@horror_tripp) November 1, 2020
この日は自分の競馬史に深く刻まれている日 pic.twitter.com/nSW2ZsFCoY
あり余る闘争心を持つ男の子!
キセキくんは、前向きな気性であり余る闘争心を持つ男の子のようです!
”気性難”と表現されてしまうこともしばしばありますが、負けず嫌いな性格な上に能力の高さが相まって激しさを増してしまうのだとか。
我が強い男の子のようで、「負けたくない」といった気持ちを誰よりも強く持っているようです!
キセキくんの夏休みは生まれ故郷である下河辺牧場で過ごすことが毎年の恒例だそうで、そこで心身ともにリフレッシュし、すっかりリラックスして温泉気分で帰ってくるなんていうエピソードも♪
リラックスモードのキセキくんを秋の戦に向けて再び目覚めさせるというのを清山助手が約5年間、毎年繰り返してきたといいます。
また、キセキくんの好きな季節は秋~暮れなんだそうですよ♪
キセキこれまでのレース結果
日付 | 開催 | 天気 | 馬場 | レース名 | コース | 着順 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年12月11日 | 阪神 | 晴 | 良 | 2歳新馬 | 芝1800右 | 1着 |
2017年1月29日 | 東京 | 晴 | 良 | セントポーリア賞 | 芝1800左 | 5着 |
2017年2月26日 | 阪神 | 晴 | 良 | すみれステークス | 芝2200右 | 3着 |
2017年3月25日 | 阪神 | 晴 | 良 | 毎日杯 | 芝1800右 | 3着 |
2017年7月15日 | 中京 | 晴 | 良 | 3歳以上500万円以下 | 芝2000左 | 1着 |
2017年8月5日 | 新潟 | 晴 | 良 | 信濃川特別 | 芝2000左 | 1着 |
2017年9月24日 | 阪神 | 晴 | 良 | 神戸新聞杯 | 芝2400右 | 2着 |
2017年10月22日 | 京都 | 雨 | 不 | 菊花賞 | 芝3000右 | 1着 |
2017年12月10日 | シャティン | 晴 | 良 | 香港ヴァーズ(GⅠ) | 芝2400右 | 9着 |
2018年3月24日 | 中山 | 晴 | 良 | 日経賞 | 芝2500右 | 9着 |
2018年6月24日 | 阪神 | 晴 | 稍 | 宝塚記念 | 芝2200右 | 8着 |
2018年10月7日 | 東京 | 晴 | 良 | 毎日王冠 | 芝1800左 | 3着 |
2018年10月28日 | 東京 | 晴 | 良 | 天皇賞(秋)(GⅠ) | 芝2000左 | 3着 |
2018年11月25日 | 東京 | 晴 | 良 | ジャパンカップ(GⅠ) | 芝2400左 | 2着 |
2018年12月23日 | 中山 | 曇 | 稍 | 有馬記念(GⅠ) | 芝2500右 | 5着 |
2019年3月31日 | 阪神 | 曇 | 良 | 大阪杯(GⅠ) | 芝2000右 | 2着 |
2019年6月23日 | 阪神 | 曇 | 良 | 宝塚記念(GⅠ) | 芝2200右 | 2着 |
2019年9月15日 | フラ | 晴 | 良 | (GⅡ) | 芝2400右 | 3着 |
2019年10月6日 | フラ | 曇 | 重 | (GⅠ) | 芝2400右 | 7着 |
2019年12月22日 | 中山 | 曇 | 良 | 有馬記念(GⅠ) | 芝2500右 | 5着 |
2020年3月22日 | 阪神 | 曇 | 良 | 阪神大賞典(GⅡ) | 芝3000右 | 7着 |
2020年5月3日 | 京都 | 曇 | 良 | 天皇賞(春)(GⅠ) | 芝3200右 | 6着 |
2020年6月28日 | 阪神 | 曇 | 稍 | 宝塚記念(GⅠ) | 芝2200右 | 2着 |
2020年10月11日 | 京都 | 晴 | 稍 | 京都大賞典(GⅡ) | 芝2400右 | 2着 |
2020年11月1日 | 東京 | 曇 | 良 | 天皇賞(秋)(GⅠ) | 芝2000左 | 5着 |
2020年11月29日 | 東京 | 曇 | 良 | ジャパンカップ(GⅠ) | 芝2400左 | 8着 |
2020年12月27日 | 中山 | 晴 | 良 | 有馬記念(GⅠ) | 芝2500右 | 12着 |
2021年3月14日 | 中京 | 晴 | 重 | 金鯱賞(GⅡ) | 芝2000左 | 5着 |
2021年4月25日 | 香港 | 曇 | 良 | (GⅠ) | 芝2000右 | 4着 |
2021年6月27日 | 阪神 | 晴 | 良 | 宝塚記念(GⅠ) | 芝2200右 | 5着 |
2021年10月10日 | 阪神 | 晴 | 良 | 京都大賞典(GⅡ) | 芝2400右 | 3着 |
2021年11月28日 | 東京 | 晴 | 良 | ジャパンカップ(GⅠ) | 芝2400左 | 10着 |
【2016年・2歳新馬戦】3馬身半の差をつけ完勝!
スタートを決めると先団グループに構えレースを進めたキセキくん!道中は比較的落ち着いて走れている様子です!最終コーナーでは大外を回り、直線で軽く抜け出すと余力残しで突き放し2着馬に3馬身半をつける完勝となりました!!
【2017年・菊花賞(GⅠ)】2馬身差の快勝!G1初制覇!
まずまずのスタートを決めたキセキくんは、中団の後ろ14番手あたりでレースを進めました!最終コーナー手前で徐々に前に進出を開始すると、最後の直線で一気に先頭を捕らえきり突き放します!雨の不良馬場の中、2着馬に2馬身差をつけての快勝で制覇を果たしました♪
【2020年・ジャパンカップ(GⅠ)】キセキの大逃げ!結果は8着
スタートを切ると勢いよく飛び出していったキセキくん!ぐんぐん後続を引き離すと、最初の1000mを57.9秒という超ハイペースでレースを運びました。2番手を20馬身以上突き放しての大逃げ。最後の直線ではセーフティーリードを保っていたものの、ゴール手前で脚が止まってしまい結果は8着となりました。それでも多くの競馬ファンがこの逃亡劇に魅入られたのではないでしょうか♪
【2021年・ジャパンカップ(GⅠ)】一度は先頭に立つも結果は10着
スタートがゆっくりになってしまい後方に構えてレースを進めたキセキくん!前半1000m手前で大外から一気にハナに立つと、3コーナーでは2番手に5馬身ほど差をつけて逃げました!しかしながら、ゴール手前では脚色が衰えてしまい、結果は10着となりました。
キセキの脚質は?
4歳世代クラシック馬対決
— Horse Memorys (@horse_memorys) October 28, 2018
抜け出すダービー馬レイデオロ
粘る菊花賞馬キセキ
追う皐月賞馬アルアイン pic.twitter.com/O7SknIiPR2
キセキくんは、逃げもしくは先行してレースを運ぶことが多いです。
3歳までは堅実な末脚を生かして中団~後方に構える競馬でしたが、4歳から逃げ馬としての素質が開花。
しかし6歳ころからは出遅れも目立つようになり、本来の力を発揮しきれていないのかなといった印象。
もともとのポテンシャルが高いことは確かで、不良馬場のコンディションで勝利した菊花賞馬ですので、スタミナの豊富さやスピード持続力が秀でた脚質と言えると思います。
キセキの距離適性は?
キセキくんはこれまで、芝1800m~3200mの距離を経験してきました!
1800m、2000m、3000mで勝利をあげており、2400m前後でも長きに渡り好走を見せています。
ルーラーシップ産駒は、2200m~2400mあたりで好走する仔が多いのも特徴の一つのようですが、母の父にディープインパクトさんを持つこともあり、長めの距離でも対応できるのかもしれません。
菊花賞馬ではありますが、距離の適性としては2400m前後ではないでしょうか。
キセキまとめ
今回は、2017年の菊花賞馬である”キセキ”くんについてご紹介しました!
父にルーラーシップさん、母にブリッツフィナーレさんを持つ黒鹿毛の男の子です♪
あり余る闘争心を持ち、持ち前の能力の高さで数々のレースで活躍し、多くのファンを魅了してきました!
キセキくんは、2021年の有馬記念をもって引退。
引退後は、北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入りすることも決まっています。
これからは仔にその血を受け継ぎ、キセキくんの子ども達が大舞台で活躍していってくれることと思います♪
最後のレースを無事走りきり、菊花賞以来となる約4年ぶりの白星に期待しています!
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